コラム
介護職の履歴書はどう書く？好印象を与える書き方を解説！
介護職を含め、履歴書は好印象を与えられるように記入することが大切です。修正機の使用を避けたり年号を統一したりして、綺麗な履歴書を作成しましょう。
この記事では、介護職の履歴書の書き方を解説します。見本をみながら履歴書を書けるような内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 介護職の履歴書の見本
介護職の履歴書をこれから記入する方は、上記の記載例を参考にしてみてください。
また、この記事で使用している履歴書のテンプレート（フォーマット）を下部に用意しております。準備がまだできていない方は、ぜひご利用ください。
※履歴書と職務経歴書は役割が異なります。職務経歴書も用意される方は、履歴書と間違えて記載しないようご注意ください。
2. 基本情報欄の書き方
基本情報欄には、日付・氏名・現住所・連絡先などの情報を記載します。ここでは、それぞれの書き方を詳しくみていきましょう。
2.1 日付
基本情報欄上部にある日付は、面接で手渡しする日の提出日またはポスト投函・郵送する際の投函日を記載してください。古い日付になると使いまわしを疑われて印象が下がる可能性があるため、日付にずれが生じないよう提出しましょう。
2.2 氏名
氏名欄には、戸籍上の氏名を丁寧に記入してください。姓と名の間に一文字分のスペースを空けておくと見やすくなるでしょう。
また、この記事で用意しているフォーマットは「ふりがな」表記なのでひらがなにて振り仮名を記入してください。もし「フリガナ」表記のフォーマットをご利用の場合は、カタカナで振り仮名を記入しましょう。
2.3 生年月日
生年月日に関しては、日付を記入した際の書き方に統一しましょう。元号を用いた場合は元号、西暦と用いた場合は西暦で記入といったように表記にずれを表示させないことが大切です。
2.4 性別
性別は、該当するものに丸をつけてください。履歴書によっては、厚生労働省が2021年に公表している様式例のように任意での記載のものもあります。
2.5 現住所・連絡先
現住所は、郵便番号や都道府県を省略せずに記入してください。
連絡先部分は、理由があって現住所以外の場所から応募先と連絡を取りたい場合にのみ記入が必要です。それ以外であれば「同上」と記入しておきましょう。
2.6 電話番号・メールアドレス
電話番号は、応募先から連絡がきたときに日中対応できるものを記入しましょう。固定電話がない場合は、携帯電話だけの記入で問題ありません。
メールアドレスは、パソコンのメールにて選考のやり取りをする場合に役立ちます。ただし、職場のメールアドレスは記入しないようご注意ください。
2.7 証明写真
証明写真は、第一印象や雰囲気を応募先に伝える役割があります。そのため、映り方について以下のポイントを確認してください。
- 服装の清潔感
- 髪が顔や肩にかかってないか
- メイクが派手ではないか
- 顔と目線は真正面に向いているか
- 姿勢よく撮れているか
- 口角が上がっているか
証明写真は、縦36〜40mm・横24〜30mmが一般的なサイズです。書き直しも考慮して、履歴書を記入した後にのり付けをしましょう。
3. 学歴職歴欄
学歴職歴欄には、学歴・職歴それぞれ記入します。それぞれが混ざらないように、学歴と職歴をわけて記入することが大切です。
3.1 学歴
学歴は、中学卒業以降のものを記入しましょう。学校名などは隠さず、学部や学科名、専攻名なども記入すれば丁寧に伝えられます。
3.2 職歴
職歴はすべて記入するだけでなく、会社名などを正式名称で記入することが大切です。所属していた施設の名称や配属部署、担当業務なども記入すると丁寧に伝えられます。
職歴の中で既に退職している職場がある場合は「一身上の都合で退職」、現在も働き続けている職場であれば「現在に至る」と記入してください。
4. 免許資格
免許や資格は、正式名称で記入しましょう。複数の免許・資格を保有している場合は、取得年月が早い順に記入してください。
介護関連の資格や記載の多い免許の正式名称は、以下の通りです。
| 免許・資格のよくある呼ばれ方 | 履歴書への書き方 |
|---|---|
| 初心者研修・初任者 | 介護職員初任者研修課程 修了 |
| 実務研修 | 介護福祉士実務者研修課程 修了 |
| 介護福祉士 | 介護福祉士 取得 |
| ケアマネ・ケアマネージャー | 介護支援専門員 取得 |
| 普通免許・運転免許証 | 普通自動車第一種運転免許 取得 |
また、研修を受講中の方は「介護職員初任者研修を受講中 〇月に修了予定」、勉強中の資格がある場合は「〇資格に向けて勉強中」と記載しても問題ありません。
5. 志望動機
志望動機の欄は、自分の熱意や保有スキルをアピールできる箇所です。なぜ介護業界を選んだのか、どんなスキルを有していて就職後どのように活躍できるのかなど、自分の価値をアピールしましょう。
また、志望動機欄は面接時にも必ず質問されます。そのため、履歴書では細かなことを記入しすぎず、具体的な情報は質問された際に述べられるよう準備することが大切です。
6. 趣味・特技
趣味や特技は、面接時に緊張を解きほぐすことを目的に掘り下げられる可能性があります。目立つ趣味や特技でない場合でも、なるべく記入しておきましょう。
ただし、嘘の趣味は面接時の受け答えでよくない印象を与えます。そのため、自分を大きく見せず正直に記入してください。
7. 長所短所
もし、長所や短所欄が用意されている履歴書を使う場合は記入が必要です。
長所は、自分の長所を絞って記入しましょう。例えば協調性を長所にする場合、「スタッフの人と協力して柔軟に仕事に対応するのが得意です」などエピソードとあわせて記入してみてください。
短所では、自分のマイナス面や失敗談を述べたうえで現在の取り組みを記入することが大切です。マイナス面を述べて終えるだけではマイナスの印象を与えてしまうため、注意しましょう。
8. 自己PR欄
志望動機や特技にあわせて自己PR欄が同じ枠になっている履歴書は多い傾向です。そのため、志望動機とあわせて自己PRも忘れずに記入しましょう。
自己PRをする場合は、自分の長所や保有しているスキルをどのように活かせるのかを書いてください。
9. 本人希望欄
本人希望欄は、仕事に就くうえでどうしても譲れない条件がある場合にのみ記入してください。基本的には「貴社規定に従います」と記入しましょう。
もし、給与や待遇面で交渉したい場合は、文章ではなく直接交渉することをおすすめします。
10. 履歴書の基本のマナー
履歴書は、ただ必要事項を書いていればいいというわけではありません。以下のような基本的なマナーを踏まえて記入することが大切です。
| No | 基本的なマナー | 詳細 |
|---|---|---|
| 1 | 手書きの場合は黒ボールペンを使用 | 鉛筆やシャーペン、消せるボールペンは使用しないこと。電子での入力よりも手書きの方が人柄が伝わりやすい。 |
| 2 | 修正機は使用しない | 修正液や修正テープは使用しない。記入間違いをした場合は最初から書き直すこと。 |
| 3 | 年号の表記を統一 | 西暦や元号は統一することが大切。どちらを使っても問題ないが、バラバラにならないよう注意。 |
| 4 | 空欄は作らない | 空欄があるとマイナスの印象を持たれる可能性がある。「特になし」の記載も避けること。 |
| 5 | 応募先ごとに書類を作成 | 1つの履歴書を使いまわすのは避ける。コピーして応募するのも避けること。 |
| 6 | 封筒にいれる場合はサイズに気を付ける | 履歴書を入れる封筒は折りたたまずに利用できるものを選ぶこと。 |
履歴書のマナーをおさえておくことで、面接以外でマイナスの印象を持たれることを防げます。面接での受け答えに緊張している中、面接以外の要素を考えるのは避けたいですよね。
そのため、基本的なマナーをおさえながら時間に余裕をもって履歴書を作成しましょう。この記事でご紹介した内容を参考に、自分の強みを十分にアピールできる履歴書を作成してください。
